家売るオンナの逆襲3話感想…あなたが売主ならLGBTの買主を断るor受け入れる?
【家売るオンナの逆襲】3話を観た感想を書きたいと思います。
前回は、ネットカフェに毎日泊まる単身高齢者に北川景子さんが家を売った話でした。
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時代を反映したテーマになっていて、ちょっぴり感動するストーリー展開でしたね。
第3話は、最近よく耳にする言葉「LGBT(性的少数者)」の家探しを北川景子さんが担当するようです。
家売るオンナの逆襲3話あらすじ
工藤阿須加さんはゲイやトランスジェンダー(体の性と、心の性が一致しない人のこと)のお客の家探しを担当します。
一方、千葉雄大さんはレズビアンのお客を物件の内見に連れて行きますが、それを知った売主から「同性愛者はお断り」とNGを受けてしまいます。千葉雄大さんは代わりの物件を探そうとしますが、いつものように北川景子さんが「私が家を売ります」と割り込んで来て…。
フリーの不動産屋・松田翔太さんが横槍を入れてくる中、さまざまな愛の形をテーマに、今回も北川景子さんのアツい“家哲学”が炸裂します。
明後日23日(水)夜10時〜「家売るオンナの逆襲」本気の第3話
LGBT〜様々な愛の形〜をテーマにしたお話です真冬の現地販売会開催皆で家爆売りGO
60秒のPR動画がアップされました↓https://t.co/Z2Ek6tzTpF#家売るオンナの逆襲 #LGBT pic.twitter.com/nXKoMoKDuc— 【公式】日テレ「家売るオンナの逆襲」 (@ieuru2016) 2019年1月21日
あなたが売主ならLGBTの買主を断る?受け入れる?
物件の内見者がレズビアンであることを知った売主が、販売を拒否するシーンがありました。仮にあなたが家の売主だったとしたら、同じようにNGを出しますか?それともOKを出しますか?
私だったら、家を気に入ってくれて普通にコミュニケーションが取れるお客様なら、すんなり受け入れると思います。しかしながら、私も不動産屋として数々の家を売ってきた経験から想像しますと、売主の中には「そういうお客さんは断ってほしい」と言う人も一定数いるだろうと推測します。
特に年配の売主に多いのではないでしょうか。理由は、基本的に「少数者」に対して懐疑的な見方をする傾向にあるからです。
家を売却してしまうのだから、買主のアイデンティティまでは関係ないでしょう?と思うかもしれませんが、「売った後」を心配する売主もいるのです。
例えば「性に対する考えが特殊な人だから、購入後にも住宅の細かい部分について色々と言ってこないかしら?」と気にするとか…。あるいは、地方だと近所の目があるので「◯◯さん、ちょっと変わった人たちに家を売却したらしいよ」と噂されるのを避けたいとか…。
偏見だと言われても、こういったことを気にする売主もいることは確かなのです。私はLGBTの方の家探しを担当したことはありませんが、ある売り物件の隣近所の人から、こんなことを言われたことが何度かあります。
「普通のファミリーの買い手を探して売ってほしいです。単身者とか、高齢者夫婦だけとか、できればやめてください」
地方では、近所の人たちが販売に口を出してくることもあるのです。
そのほか売主が購入希望者を断ったこんなケースも…
物件を誰に売り渡すかは、売主の自由です。購入希望者から申込書が入っても、その内容を確認してから断ることは問題ありません。
さすがに購入希望者がLGBTであることがわかること自体レアケースだとは思いますが…
参考までに、私が関わった取引で購入希望者が売主に断られた例を3つ挙げてみます。
①住宅ローン購入より現金購入
住宅ローンを組んで中古住宅(2,800万円)を購入したいお客様から申込書が入りましたが、その2日後、キャッシュで一括支払いしたいという別のお客様が現れました。
いずれも売買契約書を結ぶ前だったこともあり、売主は、住宅ローンのお客様を断って現金購入者を優先しました。
住宅ローンは融資審査があるので引き渡しまで日数を要しますし、もしかしたら審査結果が「非承認」になる可能性もあるため、売主の判断も理解はできますね。
②日本人と外国人のハーフだから
結婚により築浅住宅の購入を決めてくれたお客様は、日本人とブラジル人のハーフでした。顔はほぼ外国人ですが、私よりも日本語を流暢に話し、年収も1,000万円を超えるしっかりしたビジネスマン。
しかし、売主は申込書を一旦預かりましたが、家族で話し合った結果、キャンセルしたいと言い出しました。その理由は「古いしきたりのある町だし、移住者がハーフと聞いただけで、地元の“重鎮たち”が何か言い出しそう。買い手さんも、地域に馴染めないと思うから…」ということでした。
③担当者の対応が悪かった
これは、売主が買取業者に中古住宅を売却しようとしたケースです。2社に査定を依頼し、はじめはA社に売り渡すことに決まりましたが、営業担当者の対応が悪く、報・連・相も不十分でした。
すると、会社役員をしていた売主は「手続きをしっかりしてくれる業者の方が安心できる」と言い、B社への売却に変更しました。A社の営業努力が足りなかっただけですね。
上述のように、どんな人に物件を売り渡すかは、売主の自由です。ただし、①や②のような条件・基準があるようでしたら、トラブルを避けるためにも、早めに仲介業者かお客様に伝えた方がいいですね。
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