恐い間取り 感想…1日80件のペースで事故物件が生まれている?!


話題になった本【恐い間取り】を読んでみました。

人が室内で亡くなった事故物件ばかりに移り住む芸人・松原タニシさん著。これまで住んできた物件の間取り図を掲載しながら、そこで遭遇した奇怪な体験談をまとめています。

発売2カ月で7万部を発行したヒット作だそうで、関心の高さが伺えますね。

私は今、ちょうど事故物件の売却依頼を受けたところなので、参考になるかもしれないと思って購入しました。

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1日80件発生している事故物件…今後の向き合い方

松原タニシさん、恐怖体験が多すぎでしょ!…と突っ込みたくなるボリュームでした。

いつも事故物件や心霊スポットを巡っているから、そういう現象を引き寄せるんでしょうか。

 

私は心霊現象の類は信じない人間なのですが、こんなデータが気になりました。

2015年には全国の孤独死が年間約3万人と推計されている。ということは1日に全国で約80件もの孤独死による事故物件が誕生しているのだ。

独居で亡くなるのは高齢者でしょうね。「物件」という表現が正しいかはさておき、この1日約80件という数字は意外と多く感じませんか。

さらに自殺や他殺が発生した事故物件もカウントすると、もっと件数が増えますよね。全国の事故物件を掲載しているサイト「大島てる」にも、続々と新しい情報が寄せられています。

関連記事:大島てる 売主も地図検索すべき理由&デマ発見時の対処法は?【事故物件サイト】

…とすると、もはや事故物件は珍しい存在ではなく、どこでも発生し得ると考えても良さそうです。

少し前まではアパート・マンションで事故が発生すると、できるだけその事実を隠そうとする向きがあったと思います。しかし昨今は、事故を告知した上でも、割と高めの家賃や価格で取引されることが増えたと聞きます。

「事故物件」という言葉もメジャーになってきて、少し敷居が下がってきたのかもしれません。

「室内リフォームしてあれば気にしない」「事故があった分、家賃(価格)が安ければありがたい」

借り手・買い手の思考も変化していそうです。

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事故物件の広告にも変化⁈でも行き過ぎた表現は注意!

事故物件の広告にも変化が出てきています。少し前は、備考欄に「心理的瑕疵(かし)あり」「告知事項あり」という文言が目立たないように入っていました。

ところが、事故物件サイトの登場で隠しても意味がありませんから、逆にその事実を利用するキャッチコピーの広告も出現…。SNSでも話題になり、拡散されました。

「霊感が強い方はご遠慮ください」

~~~

「一人暮らしなのに一人暮らしではないような感覚にさせてくれる」

さらに不動産業者がオバケのQ太郎の画像までネット掲載したことで「不謹慎だろう!」と炎上しましたよね。

さすがに、これは偽りの広告ですからアウトでしょう。行き過ぎた表現は、所有者に対しても失礼なのでいけません。

…とはいえ、不動産広告への挑戦という面では参考になると個人的には思いました。事実を事実として公開した上で、事故のマイナス面をカバーするような紹介を心掛ければ良いのかな、と。

例えば、松原タニシさんの本では、亡くなった人の腐敗によって室内が汚れた事故物件の「特殊清掃」を体験した様子を書いていました。

関連記事:孤独死,遺品整理の料金はいくら?特殊清掃だと料金幅が大きくなる理由…

これと同じように、あえて清掃やリフォームの過程を見せれば広告効果はアップするのでは?と感じた次第です。ブログやSNSで紹介すると読まれるでしょうね。

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恐い間取りの感想まとめ

普通、物件の間取り図を眺めながら生活シーンをあれこれ想像するのは楽しいものですが、この【恐い間取り】に登場する間取りは楽しめるわけではありません。

それでも、松原タニシさんのエピソードが注目され、この本がヒットするわけですから、やはり一定数の事故物件ニーズがあることを示していますね。

現実に、これまで私が関わった事故物件は、次の居住者がちゃんと決まっていますから。適正な賃料・価格に設定し、告知義務をしっかり果たせば、住んでくれる人は必ず見つかるということですね。

私が今預かっている売却物件は、元の所有者が室内で自ら命を絶った一戸建です。どのように補修や広告を進めるか、相続人とよく話し合って決めたいと思います。

 


2019年01月17日 | Posted in 本の感想 | タグ: , Comments Closed 

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