空き家 固定資産税 誰が払う?相続時の留意点&滞納したらどうなる?


先日、こんな質問を受けました。

親が亡くなり誰も住まなくなった実家(空き家)を兄弟で相続したが、相続登記はしていない。

この場合、誰が空き家の固定資産税を払うのでしょうか?

…といった内容でした。

 

結論から言いますと、親が亡くなった時点で相続が発生しており、住んでいようがいまいが、現所有者である兄弟に固定資産税の支払い義務があります。

相続登記は義務ではなく、特に期限もありません。

ただし、権利を保全するための相続登記をしていないだけのことであり、所有者はあくまで兄弟になります。

以下、固定資産税について詳しく見ていきましょう。

空き家の固定資産税を滞納した場合どうなるのか?についても触れたいと思います。

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固定資産税についての基本

あらためて、不動産の固定資産税の基本ルールについておさらいします。

1月1日の時点で土地・家屋を所有している人が、その不動産の課税標準額(評価額と似た意味)から算定された固定資産税を市区町村に納める

▼納税者=登記簿に記載されている所有者(または市区町村の課税台帳に所有者として登記されている人)

▼固定資産税の金額=その不動産の課税標準額×税率(税率は自治体により異なるが、ほとんど1.4%を採用)

▼市街化区域にある不動産の所有者には、都市計画税(税率0.3%)も課される

▼所有する不動産の課税標準額の合計が、土地30万円未満・家屋20万円未満の場合は、固定資産税はかからない

毎年5月頃に納税通知書が所有者に届き、年4回の期日までに納める

▼家屋が建っている土地については、課税標準額を下げてくれる軽減措置がある

①200㎡までの部分

固定資産税:課税標準額×1/6

都市計画税:課税標準額×1/3

②200㎡を超える部分

固定資産税:課税標準額×1/3

都市計画税:課税標準額×2/3

▼不動産が災害などを受けた場合は、申請により固定資産税・都市計画税が減免されることもある

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親が亡くなった空き家の固定資産税は誰が払うの?

上記の通り、固定資産税は居住の有無に関わらず、1月1日現在の所有者が納税することになります。

では、年の途中で所有者が亡くなった場合はどうでしょうか?

冒頭の例で言えば、亡くなった親がすでに納税済みでしたら、翌年からは相続人である兄弟に納税義務があります。

また、親の宛名で納税通知書が届いていても納税が未了でしたら、その年の固定資産税は兄弟で納税します。

ここで注意点が一つ。

例えば、兄弟2人で共有名義になっている場合、固定資産税を2分の1ずつ負担するわけではありません。

また、不動産の持ち分の応じた額を負担するわけではありません。

共有者が連帯して全額を納付する義務(=連帯納税義務)になっていますので、ここは注意ポイントです。

 

通常、所有者が亡くなったことを市区町村は知りませんので、相続登記の手続きが完了するまでの措置として、相続人の代表者を決めたうえで「相続人代表者指定届」を市区町村に提出するようにします。

相続登記は義務ではありませんが、登記をすることで初めてその不動産の権利を保全することができるわけですから、必ず行った方が良いでしょう。

もし、亡くなった親の名義のまま長年放置しておくと、こんなデメリットが…

●亡くなった親の住民票など、相続登記に必要な書類が取れなくなる

●相続人も亡くなってしまうと、権利関係がさらに複雑になる

●相続人の一人が認知症になって判断能力がなくなると、裁判所の判断を待たないと遺産分割できない

関連記事:認知症の親の不動産売却(契約)どうする?成年後見制度での流れや期間について

空き家の固定資産税を滞納したらどうなるの?

空き家になった実家に誰も住んでいないから、固定資産税を納めずに放置した…。

本来あってはいけませんが、参考までに、滞納した場合はどうなるのかも触れたいと思います。

簡単に言いますと、延滞金や財産差し押さえといったペナルティーが課されます。

●滞納発覚

●市区町村から督促状が届く

●財産を調査される

●督促状でも解消されない場合、財産の差し押さえ

●競売により滞納を解消

 

固定資産税の延滞金は高額ですから、督促状が届いても無視する―ということは絶対にやめた方がいいです。

すぐ競売にかけられることはありませんが、やむを得ない事情があれば、市区町村の窓口に行って説明をすべきです。

担当者によって対応は変わるかもしれませんが、分割での支払いに応じてくれることもあります。

固定資産税は税金ですから、仮に自己破産したとしても、支払いから逃れることはできませんので悪しからず。

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まとめ…使わない空き家は「早めに売却」がおすすめ

相続した空き家の固定資産税は誰が払うの?をテーマに、固定資産税の基本ルールや滞納した場合について紹介しました。

…とはいえ、相続人が空き家を使う予定が明らかに無い場合には、できるだけ早く売却することをおすすめします。

空き家を持っているだけで固定資産税の納付は続きますし、建物の老朽化が進めば維持管理費もかかってきますし、年数が経てば経つほど家は売りにくくなるからです。

 

空き家の売却を検討するなら、ネットで価格査定をしてもらえる不動産無料査定サイトを利用されてはどうでしょうか?

不動産会社に直接行かなくても、メールのやり取りで依頼業者を選べたり、売却の打ち合わせもできます。

空き家の現在の価値を知ることができるほか、売却の手続きや税金面に関するアドバイスももらえます。

↓こちらの記事で紹介しているのが、不動産無料査定サイトです。

関連記事:イエウール 机上査定話題の理由は?ログインページ&方法を紹介!

 

なお、年の途中で不動産を売却した場合の固定資産税について補足します。

1月1日現在の所有者(売主)が1年分を納税することは変わりませんが、売買契約では「引き渡し日の前日までを売主が負担し、引き渡し日以降を買主が負担する」として日割り計算するのが基本。

買主は、日割り計算した固定資産税分のお金を、売買代金に加えて売主に支払うのです。

もちろん、買主への所有権移転の登記を行わないと、翌年以降も売主に対して納税通知書が届いてしまいますので覚えておいてください。

 


2018年06月24日 | Posted in 不動産売却の関連ワード | タグ: Comments Closed 

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