不動産売買 決済引き渡し日は何をする?代金支払い以外の手続きについて
今回は、不動産売買の決済・引き渡し日に行う手続きについて取り上げたいと思います。
売買契約が済み、あとは代金の授受のみ…
不動産業者から「決済・引き渡しは◯月◯日◯時、◯◯で行います」と案内されたものの…当日は何するの?と疑問を持った方もいらっしゃるでしょう。
「決済」とは、売買契約に基づいて買主が代金の支払いを行い、売主が物件を引き渡すこと。
具体的にどこでどんな手続をするのか見ていきましょう。
不動産売買の決済・引き渡しとは?
不動産売買の決済・引き渡しは、買主に都合のいい金融機関(の会議室)で行うことが多いです。
なぜなら、買主が住宅ローンの融資を受けたり、お金を引き出したりするからです。
出席者は、売主・買主・司法書士・仲介業者というのが基本。
売主・買主の家族や、あるいは抵当権者が立ち会うこともたまにあります。
買主が代金全額を現金で用意し、仲介業者の事務所で行うケースも稀にあります。
ただし、金額が大きいとお札を数える手間がかかりますし、現金を持ち運ぶリスクが生じます。
ですから、金融機関での振り込みか、預金小切手(保証小切手)のやり取りを選ぶことが多いです。
私は過去に1回だけ、価格500万円の仲介物件の現金決済を、銀行の待合で行ったことがあります(当人同士の希望により)。
売主が口座を持っている銀行に集合し、買主から500万円を直接手渡してもらい、その場で売主が口座に入金しました。
機械でお札を数えてもらったので処理は早かったですが、これくらいの額の現金決済となると、やはり非常に気を遣いました…。
ちなみに、決済・引き渡しは、午前中に済ませることが多いです。
午後は、司法書士が所有権移転の登記手続きをするためです。
次のセクションでは、代金授受のほかに行う手続きについて説明します。
不動産売買の決済・引き渡し日は何をする?
決済・引き渡し日は、無事に売買が成立したことを喜ぶ、おめでたい席でもあります。
雑談を交わしながら和やかなムードで進行します。
とはいえ、以下のような手続きがありますので、序盤は緊張感があるかもしれません。
●買主・売主の身分証明書、実印、印鑑登録証明書、権利証などのチェック。所有権移転の登記に必要な書類の準備
●売買代金(残代金)や固定資産税精算金の振り込み、着金の確認
●物件の実測図、鍵一式、付帯設備の保証書・説明書などを売主が買主へ引き継ぎ
●司法書士や仲介業者の報酬の支払い
関連記事:売買契約 縁起のいい日は?六曜の意味&不動産屋が水曜休みの理由…
関連記事:住宅ローンを払えない家売却の方法とは?不動産会社選びの注意点も!
所有権移転の書類が整い、代金の授受が済めば解散となり、司法書士が法務局へ行って登記手続きを行います。
なお、銀行で決済する場合、混み合う月末だったり、売主の金融機関が他銀行だったりすると、着金確認に時間を要することになります。
その場合は、銀行から買主の振込伝票コピーをもらい、これをもって決済・引き渡し完了とすることもあります。
不動産売買の決済…まとめ
不動産売買の決済・引き渡しはどこで何をするのか、概要を説明しました。
当日行う手続きの項目を挙げましたが、あらかじめ必要書類を集めておいて、当日の手間を軽くすることもよくあります。
いずれにしても、決済の手順については仲介業者や司法書士から事前案内がありますので、漏れがないようにしっかりチェックしてください。
関連記事:不動産売却の流れ,必要書類は?買主に引き渡すまでの期間についても