マンション売却 値下げのタイミングはいつ?業者の価格見直し提案の注意点は?
売りに出している中古マンションの買主がなかなか現れず、内覧希望者も少ないと焦りますよね。
そろそろ値下げした方がいいのか…
もう少し様子を見た方がいいのか…
と、迷うこともあるでしょう。
そこで今回は、マンション売却で値下げを考えるタイミングについて取り上げます。
また、仲介業者から値下げを提案されたときの注意点にも触れたいと思います。
マンション売却 値下げのタイミングはいつ?
中古マンションの値下げを行うかどうかは、反響の入り具合などを見て判断します。
・ネット閲覧数
・メールや電話の問い合わせ数
・内覧者数
・内覧者の感想
などです。
通常、売却を任せている仲介業者から定期的に報告があると思いますが、無い場合は売主から確認しましょう。
まずは、売り出し開始後1カ月間の動向をチェック。
週1回以上の内覧予約がコンスタントに入っているようでしたら、現在の売り出し価格のままで様子を見ていいです。
検索者のニーズに合っているからです。
あとは内覧者の感想を踏まえ、価格以外の“売れない理由”を探ります。
一方、内覧予約が1カ月に1回しかない、または1組も入らないといった状況でしたら即座に値下げをするべきです。
物件を真剣に探している人は、実によくネット情報を把握しています。
毎日、新着の物件がないか確認するくらいです。
そうした検索者が内覧対象にもしないということは、その物件は、価格が相場に合っていない可能性が高いです。
ネット閲覧数も低いかもしれませんので、データを仲介業者に見せてもらいましょう。
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仲介業者からマンショの値下げを持ちかけられた際の注意点とは?
売主がマンションの値下げを考えていなくても、仲介業者から値下げを提案されることもあります。
もともと売主の希望額で販売をスタートしていた場合と、仲介業者の初期の価格設定が高すぎた場合です。
提案された際に、売主が注意すべき点は2つあります。
1つ目は、仲介業者が持ちかけてきた値下げの根拠に説得力があるか?をチェックすることです。
100万円下げるならその具体的な理由、150万円下げるならその根拠となるデータ、あるいは“ライバル物件”の動向…などがわかるといいですね。
感覚的な業者の値下げには乗らないようにしましょう。
2つ目は「ひとまず価格はそのままで、お客さんから値引き交渉があった段階で対応する」という方法はやめるべき、です。
これは売主からよく聞くフレーズです。
しかし、そもそも問い合わせや内覧予約が無いから、値下げの話し合いになっているわけです。
価格を下げる気持ちがあるなら広告の表示価格も下げ、早めに次の反応を見た方がいいですね。
お客さんからの値引き交渉を待っていたら、余計に“売れ残り感”が定着してしまうかもしれないからです。
マンション売却 値下げのタイミングはいつ?…まとめ
①中古マンションの値下げは反響数を見ながら検討する
②販売開始1カ月で週1回以上のペースで内覧が入っていれば様子見。それより少なければ値下げを
③仲介業者から値下げの提案があった場合は、その理由・根拠を確認した方がいい
④「広告の価格はそのままで、お客から値下げ交渉があったら応じる」という方法はやめた方がいい
一戸建でしたら物件ごとの“個性”が広告に出やすいですが、中古マンションは一戸建ほど顕著に出ることはありません。
ですから、価格設定というのは大きなポイントになるのです。
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