大原麗子「自宅は取り壊しせず売却」の遺言!介護や空き家管理の問題もあった!
以前の記事で、歌手の浜崎あゆみさんが自宅を売却した理由について取り上げました。
関連記事:浜崎あゆみ 自宅売却の理由は?超セレブ生活からの縮小で意外に堅実?!
今回スポットを当てたいのは、2009年夏に他界した大女優の大原麗子さん(享年62)。
亡くなった後、実弟の政光さんが大原麗子さんの自宅を管理していましたが、2015年、売却が決まったことを週刊誌やTV番組で公表して話題になりました。
しかし自宅売却の過程には、
親の介護…
病気との闘い…
空き家管理の問題…
一般家庭にも共通する切実な問題があったようです。
大原麗子の自宅売却の経緯は?「取り壊さず残して」が遺言?!
筋力低下や両手足の麻痺などを起こす難病「ギラン・バレー症候群」にかかり、芸能活動を休止した大原麗子さん。
復帰を願いながらも晩年は鬱病も患い、生活は困窮していたといいます。
そして2009年夏、自宅で孤独死していたところを発見されました。
(補足:再婚相手だった歌手・森進一さんと1984年離婚)
死因は不整脈による脳内出血。
亡くなる約5カ月前、大原麗子さんは長年同居していた母親(当時91歳)を介護施設に預けています。
持病を抱えながらの親の介護は相当に大変だったことでしょう…。
大原麗子さんの自宅があった場所は、東京都世田谷区岡本。
土地495㎡・建物260㎡(2階建て4LDK)という豪邸で、1986年に5億7,000万円をかけて購入・新築。
このとき大原麗子さんは既に難病にかかっていましたが、それでも世田谷区岡本に家を建てた理由は…
憧れの高倉健さんの自宅に近い場所に住みたいという想いが強かったから―というのが本当の話のようです。
「生活が困窮しても豪邸を手放さなかったのは健さんへの思いではないか」(政光さんの言葉)。
また、亡くなった当初は「孤独に追い込まれた大原麗子」などと報じられましたが、親しい関係者はこの表現を否定。
大原麗子さんはあえて“孤高の生活”を選び、最後まで女優としての生き様にこだわったそうです。
そして生前の大原麗子さんは、政光さんにこう語っていました。
「この家をもし売るときは、できればそのまま残してくれるとうれしいな」
大原麗子の自宅売却までの空き家管理が大変だった!
大原麗子さん亡き後、豪邸の管理をすることになった政光さん。
「この家をもし売るときは、できればそのまま残してくれるとうれしいな」
大女優の遺志を継いで…と言えば聞こえはいいですが、この“遺言”が政光さんへのプレッシャーになりました。
売却するにも高額になり、遺品も室内に残っていたようですから、購入希望者が2015年まで1人も現れなかったそうです。
しかし、空き家として放置するわけにいかず…
・庭の草刈り
・外壁の高圧洗浄&ペンキ塗装
・定期的な室内清掃、換気
を政光さんが自分で行っていました。
土地495㎡・建物260㎡の広さがありますから、いつも泊りがけの作業だったといいます。
また、年間の維持費も結構な額に…。
水道・電気・ガスは通しておいたため、ライフラインのコストで毎月数万円。
さらに固定資産税が毎年約90万円かかっていました。
大原麗子さんの豪邸を現況で購入して使ってくれる買主が現れるまで、建物を劣化させないようにする作業も大変だったことでしょう。
どんな人物が2015年に購入したかはわかりませんが、大原麗子さんの希望通りにそのまま残ることになったそうです。
大原麗子「自宅は取り壊しせず売却」の遺言!…まとめ
大原麗子さんの自宅売却までの経過をまとめてみました。
芸能人の一つのケースとはいえ、一般家庭でも直面する課題があったと思います。
私たちの普段の生活に当てはめたとして、個人的に感じたことは…
▼広い一戸建は、高齢の親を介護しながらの生活、あるいは病気しながらの一人暮らしには適さない
▼将来、自宅が空き家になることが確実な場合、生活規模に合わせた住居に早めに切り替えた方がいい
▼所有者の思い入れが強すぎる住宅ほど、残された家族(相続人)にとっては扱いが難しくなる
▼自宅を売りたくなくても、自分が亡くなった後の管理・処分について事前に家族で話し合うとスムーズ
▼空き家は老朽化も早く、維持管理費もかかるため、売却期間が長くなるようなら一気に価格を下げてでも売った方がいい
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