空き家の放火対策どうする?延焼時の責任や火災保険についても再確認!


ここ数年、空き家の放火事件のニュースが増えていますね。

相続した実家が空き家状態だけど管理しきれず…放火のニュースを見るたびにドキッとしてしまう…

そんな不安を抱えながらも、具体的な対策を打てていない方もいらっしゃるでしょう。

消防庁によると、2017年は全国で1日あたり約110件の火災が発生、13分間に1件は起きている計算になるとか。

そして出火原因のうち「放火」「放火の疑い」が全体の約15%も占めているのが現状だそうですね。

そこで今回は、空き家の放火対策などをテーマに進めていきたいと思います。

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空き家が放火の対象になる理由は?

現在、全国には約820万戸の空き家があるとされ、15年後の2033年には約2000万戸に増えるという予想です。

空き家を解体するにしても多額の費用を要しますし、相続した実家だと室内に遺品が残っていることもあるので簡単にはいきません。

関連記事:空き家解体費用の補助金はある?国土交通省アスベスト除去の補助金も活用したい!

そんな空き家が放火の対象になってしまう理由は…

●郵便受けからあふれたチラシ、建物周りに置かれた日用品、庭の枯れ草などの燃えやすい物が多い

●人目がないのでゴミが不法投棄されやすい

●落書きや投石をされた状態を放置すると、イタズラがエスカレートする

 

放火とは違いますが、ホームレスが住みついて火災を起こすケースも。

私も以前、空き家歴10年という住宅の査定に行った際、何者かが不法侵入してボヤを起こした形跡を発見したことがあります。

布団が敷かれた和室(8畳)だけ、室内全体が真っ黒に焦げていたのです。

おそらく、ホームレスのタバコの不始末ではないかと…。

結局、建物は解体して土地売りになりました。

関連記事:空き家つぶします 解体費を100万安くする方法は?放置の理由や後利用を学ぶ!

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空き家の放火事件…最近のニュースから

2017年に報道された、空き家の放火事件のニュースを3つ拾ってみました。

<山陽新聞 2017年10月27日付>

岡山県津山市の吉井川南岸地域で、空き家や倉庫などを狙った放火とみられる連続不審火が収まらない。

特に9月13日以降、今月24日までに7週連続で発生し、1月以降では20件に上る。

容疑者として浮上してくるのは、地域の事情をよく知る人物。

警察や消防、消防団は警戒を強化するが、犯行がやむ気配はない。

JR津山駅周辺を中心に住宅が密集し、空き家が点在する地域は多く、住民の不安は募るばかりだ。

「夜に目が覚める。安眠できない」

「脚が悪いので、もし近くで火災が起きたらと思うと不安で仕方ない」

9月から3件の不審火が起きた津山市八出の住民は消火活動を見守りながら、こう漏らした。

 

<産経ニュース 2017年11月5日付>

5日午後3時45分ごろ、東京都足立区千住元町の空き家から火が出ていると119番通報があった。

東京消防庁の消防車など17台が出動し、火は約1時間後にほぼ消し止められたが、木造3階建ての空き家約70平方メートルが全焼した。

けが人はなかった。

警視庁千住署によると、付近では4日、民家敷地内のオートバイや雑誌などが燃える不審火が6件相次いでおり、同署が連続放火の可能性もあるとみて関連を調べている。

 

<千葉日報 2017年9月1日付>

千葉県・茂原、長南、睦沢1市2町で相次いでいた不審火で、茂原署特別捜査班は31日、睦沢町内の空き家に放火したとして、非現住建造物等放火と邸宅侵入の疑いで、長南町豊原、無職、◯◯◯◯(41)と茂原市綱島、同、◯◯◯◯(40)両容疑者を逮捕したと発表した。

特捜班では1市2町で昨年春ごろから今年5月ごろにかけ、空き家や山林火災など十数件を確認しており、2人が放火を繰り返していたとみて、詳しく調べている。

逮捕容疑は今年4月30日午後10時10分ごろ、睦沢町大谷木の木造平屋建ての空き家(約106平方メートル)に侵入し、6畳間に放火して建物を全焼させた疑い。

火は近くの山林にも延焼し、約20平方メートルを焼いた。

2人は容疑を認め、◯◯容疑者は「消防車や消火活動が見たかった」と供述しているという。

特捜班によると、十数件の不審火でこれまでに死者やけが人はいない。

2人は◯◯容疑者の車で移動し、夜間から未明にかけ、空き家などを狙って放火を繰り返していたとみられ、火災現場では◯◯容疑者の目撃情報などもあったという。

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空き家の放火対策はどうすればいい?

上で紹介したニュースに「消防車や消火活動が見たかった」という容疑者の供述がありますが、身勝手すぎる動機に本当に呆れます。

こうした人間がいる以上、空き家の放火対策をしっかりと講じなければいけません。

重要なのは「人目がある」「管理されている」と感じさせる雰囲気づくりだと思います。

 

【放火対策①~不審者を寄せ付けない環境づくり】

空き家であることが明らかでも、管理が行き届いている様子が伝わると狙われにくいと考えます。

・明るい色の室内カーテンに付け替える

・ロープ柵やチェーン柵を置く

・庭の除草や手入れをこまめに行う

・建物周りにある不用品を片付ける

・センサーライトを設置する

・防犯カメラ(またはダミーカメラ)&「カメラ作動中」のステッカーを付ける

 

【放火対策②~近所の人に目配りしてもらう】

①で挙げた庭の手入れなどの定期メンテナンスは、遠方に住んでいる所有者には難しいでしょう。

そこで、空き家の近所に住んでいる人に事情を説明し、協力を得るのも手です。

スペアキーを預けておき、たまに室内の空気を入れ替えてもらったり、草刈りなどをしてもらうのです。

もちろん、数千円~の謝礼を支払うとか、贈り物をするということは必要でしょう。

あまりメンテの作業が多いと嫌がられることもあるので、適度にお願いしましょう。

 

【放火対策③~空き家管理業者に頼む】

最近では空き家の管理・巡回サービスを行ってくれる業者も増えました。

②のようなお願い事ができるご近所さんがいない場合、業者に依頼するのもいいでしょう。

インターネットで「地域名+空き家管理」と検索すれば調べることができます。

料金の相場は、空き家に異常がないか外からぐるっと巡回するくらいなら月1回・500円~(報告書付き)です。

オプションとして室内の空気の入れ替え・通水・掃除などを加えることもでき、1回3,000円~といった設定です。

空き家の規模やエリアによって料金は変動しますから、詳しい内容は業者に確認してください。

ただし、業者に一度依頼すると、補修や売却を勧める“営業”があるかもしれませんので、ご承知おきを。

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空き家の火災発生による責任や火災保険に関する注意点とは?

空き家の管理に関連し、再確認しておいた方がいいのが以下の2点です。

●空き家の火災が近隣の住宅にも延焼した場合、損害賠償責任を負わなければならないケースもある

●空き家の火災保険は、一般的な住宅保険とは異なり、加入できない物件もある

 

「失火責任法」によりますと、空き家からの失火で近隣住宅に延焼しても、空き家所有者に重大な過失がない限り、損害賠償責任は負わなくていいことになっています。

言い換えるなら、重大な過失が認められれば、近隣住宅への賠償責任が発生するということです。

この「重大な過失」の判断はケースバイケースですので一概には言えません。

ただし、以前から危険な状況だとわかっていながら所有者がそれを放置していた結果、発生してしまった火災は重大な過失に当たるでしょう。

所有する空き家が燃えたうえに、近隣住宅への損害賠償も加わると、相当な費用負担になってしまいます。

 

そこで火災保険の加入につながるわけですが、空き家は居住用の建物でありながらも、分類としては店舗・事務所と同じ扱いになります。

ただし、すべての空き家が火災保険に加入できるわけではなく、老朽化の具合管理状況によっては保険会社に受け付けてもらえないことも。

特に古い家はリスクが高いからですね。

火災保険に加入する(または現在加入している)際は、空き家でも補償対象になるのか、必ず保険会社に確認するようにしましょう。

また、地震で起きた火災による損害を補償する「地震保険」も加入できないことがありますので注意が必要です。

 

空き家の管理も、色々と考えることがあって大変です。

将来的に空き家に住む予定がなく、住宅を建て替える予定もない…ということでしたら、手放すことを検討されてはいかがでしょうか。

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2018年03月18日 | Posted in 不動産売却の関連ワード | タグ: , Comments Closed 

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