老後の住まい,賃貸マンションへの住み替え時はいつ?地方移住は得策か?!
最近、都会の駅周辺でシニア向けの賃貸マンションが増えてきましたね。
利便性が高いうえ、夫婦2人の暮らしにちょうどいいコンパクトさが受けています。
「年金と貯金だけでは老後の生活が心もとない」という考えから、自宅売却で蓄えをつくりつつ、小規模な住まいに変更する「ダウンサイジング(DS)」の流行にも合致しています。
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今回は、自宅を売却して賃貸マンションに住み替えるタイミングなどについて取り上げたいと思います。
老後の住まい…賃貸マンションへの住み替え時は退職前か後か?
夫婦2人で老後の生活を送るには、毎月24万円が最低限必要だといわれています。
ゆとりある生活を送るためには月30万円以上とも…。
また、定年退職後にかかる生活費の総額は、年金収入などを抜きにすると3,500万円くらいとのことです。
こうしたデータを基に、自宅を売って賃貸マンションに住み替えた場合のシミュレーションをしてみるといいでしょう。
ざっくりした例えですが…家賃10万円の賃貸マンションなら1年間の支払いは120万円、仮に65歳から85歳まで住んだ場合は計2,400万円の家賃です。
家賃を含めた生活費が毎月24万円としますと、20年間で総額5,760万円。
これを年金と貯蓄で賄えるかどうか?ということですね。
住み替えのタイミングは退職前がいいのか、退職後がいいのかは、個々に異なると思います。
退職前でも、自宅売却の手残りが多くて生活にゆとりが出るなら退職前でもいいでしょう。
しかし、売却金を足しても家計を圧迫する状況になるようでしたら早すぎるのも考えものです。
現在の自宅がいくらで売れそうなのか調べることも大切ですね。
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なお、上述した退職後の生活費3,500万円という数字は、ずっと健康体で過ごした場合の目安です。
病気で長期入院する可能性もありますから、生活費のシミュレーションをする際は幅を持たせて見積もった方がいいと思います。
老後の住まい…地方の賃貸マンションへの移住は得策か?
中には、老後の住まいを地方に求めて移住するプランを練っている方もいらっしゃるでしょう。
地方ですと、都会よりも駅周辺の物件でも安く借りたり(あるいは購入したり)できるからです。
シニア世代には田舎暮らしも根強い人気です。
都会と田舎では、毎月の生活費に4万円前後の差が出ると言われますからね。
田舎暮らしのメリットといえば…
・自然いっぱいでのんびり暮らせる
・農作業をして米や野菜を作ることもできる
・地域の交流が活発
逆にこんなデメリットも…
・役所、病院、スーパーなどの施設が少ない+遠い
・雪かきや草刈りが必須
・地域の集まりや仕事が面倒
生活費が安くなる分、あまりに不便な場所に移住すると、年齢を重ねるほど大変になります。
慣れない地域に入っていく覚悟も必要ですし、近所付き合いが苦手な人は難しいかもしれませんね。
老後の住まい…賃貸マンションへの住み替え時はいつ?…まとめ
①老後の生活費が概算でいくら必要なのか、一度シミュレーションした方がいい。逆算してタイミングを図ること
②自宅売却で貯蓄に余裕が出るなら退職前の住み替えでもOK
③都会よりも生活費が安くなる地方への移住も選択肢の一つ
④地方(田舎)移住のメリット・デメリットをよく確認したうえで判断すべき